ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン(DEAR EVAN HANSEN)」を観て参りました!!!!!
本日2026年8月30日(日)の昼の部@名古屋御園座です。
よ、よ、良かった~~~大・号・泣……!
〈お断り〉
・ヲタが書いてますので諸々ご了承ください
・ほんのり、うっすら、ネタバレします
・タイトルの「御園座チケットを安く購入」には今回のミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」は含まれません
ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン(DEAR EVAN HANSEN)」とは?
第71回トニー賞受賞のブロードウェイミュージカル。
社会不安障害を抱える高校生のエヴァンは、セラピーの一環として自分宛てに書いた「DEAR EVAN HANSEN」からはじまる手紙を、誤解がきっかけで問題児のコナーに奪われしまう。
その後コナーは自ら命を絶ち、コナーが持っていた「DEAR EVAN HANSEN」の手紙から、「コナーとエヴァンは親友だった」という勘違いがコナーの両親、コナーの妹ゾーイ、学校、やがてSNSを通じて全世界に広がっていく……。
SNSの恐ろしさ、若者の心の病や機能不全家族などを赤裸々に描いた本作は、エモーショナルで美しい楽曲と共に話題になりました。
初代エヴァン役はベン・プラット(映画『ピッチ・パーフェクト』等)。
現在では各国で上演され、日本ではホリプロが上演権を獲得。
ホリプロ版は今回が初演、エヴァン役は柿澤勇人さんと吉沢亮さんのWキャストです。
ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン(DEAR EVAN HANSEN)」2026年8月30日(日)御園座昼の部のキャスト、公演時間など

エヴァン役は柿澤勇人さんです♪
名前だけ掲示されてるミュージカルも多いけれど、「ディア・エヴァン・ハンセン(DEAR EVAN HANSEN)」の世界観に合わせたパネルになってるのがうれしいかったです。

公演時間は計2時間35分です。
これから行かれるかた、物販は現金のみ使用可ですのでそこはご注意ください~!
ブロードウェイ版×映画版×ホリプロ版の相違点と感想
「DEAR EVAN HANSEN」を3回観てます、ええ。
ブロードウェイ版(2018年6月、ベン・プラット引退後)、映画版(ベン・プラットが主演)、今回のホリプロ版の計3回です。
なんぼ観てもいいですからねこういうのは。
「DEAR EVAN HANSEN」自体に興味を持ったきっかけが、2017年に偶然見た朝の情報番組でした。
「今年2017年のトニー賞は『DEAR EVAN HANSEN』」というエンタメ紹介で、
・「SNS」「虚構」「心の闇」というミュージカルにはしづらい題材を扱っている斬新さと、現代的なストーリー
・映画『La La Land』の楽曲制作ペアが音楽を担当
・主演ベン・プラットの歌唱力がすごい
という情報を見て、これはぜひ観たい!!!と。
でもなかなかニューヨークに行けず、よし行くぞ!というタイミングの前でベン・プラットはエヴァン役を引退……。
ただ「DEAR EVAN HANSEN」というミュージカル自体に惹かれていたので、2018年に頑張ってチケットを取り、英語もわからんのにニューヨーク観光&観劇して来ました。
映画版を経て、そして今回。待ちに待った日本上演です!!!
ホリプロさんありがとう~~~♪
さてホリプロ版。吉沢亮さんも超気になるけど、なんたって柿澤さんはデスミュ※初代月だしな~ということで、柿澤さんの公演チケットをゲット!
デスミュ:「デスノート THE MUSICAL」の通称。初演は2015年。初代夜神月(やがみらいと)役は浦井健治さんと柿澤勇人さんのWキャストでした。
各国で上演され、日本の最新版(2025年)の夜神月役は加藤清史郎さんと渡邉蒼さんのWキャストです。
(人生のマイベストが『DEATH NOTE』のため、『DEATH NOTE』関係の演者さんには思い入れがあります)
●各版の相違点
記憶違いがあったらすみません。
何せブロードウェイ版は英語がよくわからん状態で観ており、映画版当時に感想をupしたブログのURLも紛失しております。にゃ~
・舞台は上演前でも撮影禁止
当たり前じゃん!?と思われた人、これね~日本でも舞台によって違うんですよ。
少なくともキメステ※の遊郭編は撮影可能でした。
キメステ:舞台「鬼滅の刃」の通称。
ブロードウェイ版「DEAR EVAN HANSEN」では撮影禁止の案内はなかったです。
・舞台装置が豪華!
ブロードウェイ版だと「舞台の上に、エヴァンのベッドがひとつ」でした。

当時のブロードウェイ版の写真です。
ホリプロ版は舞台ターンテーブルいっぱいの規模の「すりガラス窓のついた円形の壁」がどどーんと作られており、上演前にはエヴァンのベッドは見えません。
上演前に「SNSへの投稿(創作のもの)」が天井から吊ってある画面に映し出される演出は同じでした。
「すりガラス窓のついた円形の壁」というエヴァンと外の世界を隔てるメタファー、特に窓をすりガラスにしているのがよく考えられているな~~~と思いました。
(第一幕の「窓越しに手を振る(WAVING THROUGH A WINDOW)」はこの作品のテーマ自体を歌った名曲です)
一方でブロードウェイはぽつんと置かれた、エヴァンの寝室のシングルベッド。
これも「孤独」を表現しており、各国で「エヴァンの心情・状況」を表現する舞台装置にしているのだなと感じました。
・生演奏あり!
ブロードウェイミュージカルの音楽は基本、オーケストラによる生演奏です。
豪華ですよね~~~♪
だからチケット代が高いのですが……!
ホリプロ版でも8人編成のバンドによる生演奏をしているそうです(X公式アカウントより)。
上演前に音合わせが聞こえました。
ブロードウェイ版:舞台と客席の間、おそらくフルオーケストラ
ホリプロ版:舞台袖、8人編成
・アラナってこんな感じでしたっけ……?
コナープロジェクトの共同代表を名乗り出たアラナ。
ブロードウェイ版でも映画版でも「THE優等生」だったはず……なんですけど、ホリプロ版だとヤバい女の子じゃないですか?
映画版ではエヴァンに対して「私も安定剤を飲んでる。みんな、そういうのを隠して生きてるんだよ」という吐露がありました。
ホリプロ版では優等生という描写があまりなく(インターンの自慢はしてましたが……)、「みんなからあまり好かれてない」「空気の読めないヤバい女の子」のような描かれ方だなと感じました。
・ジャレッドも、闇が深い
ブロードウェイ版、映画版に引き続き「お前さぁ(笑)」という感じのキャラでした、途中までは。
終盤でエヴァンから痛い指摘をされるじゃないですか?
あんな設定ありました……?
(あと映画版ではゲイの設定でしたが、ミュージカルではブロードウェイ・日本版ともストレートのようです)
・エヴァンが積極的だった
アラナが上記のように改変があった結果なのか、エヴァンの性格がややしっかりめに変わっていたのではと感じました。
特にコナープロジェクトに対しては、ちゃんとやっとんなー(何目線)と。
・「影」(ダンサーズ)の存在
学生(エヴァンたち)の心情や過去のエピソードを再現するダンサーが出演しています。
ホリプロ版オリジナルの演出だそうです。
これはね~~~正直どうかなと思いました! すみませんね。
良い点は、特に過去のエピソード(例えば捏造されたエヴァンとコナーのエピソード)をセリフではなく演技として見ることができるところ。
悪い点は2点あり、メインの登場人物たちの演技の邪魔になっている、ダンサーズを入れるなら「その他の学生たち」を入れるべきではなかったかな?というところです。
・その他の学生たちがいない
上記のダンサーズがいる代わりに、ブロードウェイ版にはいたはずのその他の学生たちがいませんでした。
第一幕の最後に歌われる「誰かが見つけてくれる(YOU WILL BE FOUND)」は、ブロードウェイ版ではその他の学生たちも舞台に並びシーンの「厚み」もあった気がするんですが、今回はメインキャストとダンサーズ(影)だったので、ちょっと寂しい印象を受けました。
・映画版でカットされた曲は復活
ラリー(コナーの父親)が歌う「グローブの慣らし方(TO BREAK IN GLOVE)」等、映画版ではカットされていたナンバーがちゃんと入ってました。
「グローブの慣らし方」、良かったんですよ~~~。後述します(号泣)。
●ホリプロ版の感想
・日本語での上演にありがとう
しょっぱなから当たり前のことを書きます。
日本語(母国語)で大好きなミュージカルを観られるって、ほんっとうに素晴らしいなと思いました。
映画版もそりゃあ字幕がありましたけど……
物語に入り込める度合いが違うというか。
セリフはもちろん、特にマーフィー家が歌う「レクイエム(REQUIEM)」は、原曲も簡単な英語とはいえ、日本語で聴くとかなり心にくるものがあります。
・キャストが良かった!
特に良いなと感じたのが、シンシア役(エヴァンの母親)のマルシアさんと、ジャレッド役(エヴァンの「家族繋がりの」友人)の上口耕平さん。
マルシアさんは劇ヲタからの推しが熱いの、わかります。
お上品な奥様の役がはじめてとのことですが(パンフより)、うめえなあもう~~~と思いながら拝見してました。
「この配役は【ホリプロの本気】だな」と感じたのがコナーです。
というのもブロードウェイ版から「キャラに熱心なファンがついていた」のは、主役のエヴァンではなくコナーなんですよね。
印象としても、ブロードウェイ版初代コナーに近いのが立石俊樹さん、わたしが観た2018年のブロードウェイ版コナーに近い廣瀬友祐さんという配役だったのかな……?と思います。
廣瀬さんのコナー、コナーの不安定さ、暴力性と、どうにか抑えようとしているギリギリの苛立ちの演技が素晴らしかったです。
・「伝えられたら(IF I COULD TELL HER)」はやや消化不良
エヴァンがゾーイに歌う「コナーはきみをこんなふうに見ていた、想っていた」と伝えるナンバー。
原曲では「というていの、エヴァンのゾーイに対するラブソング」のはずだったんですが、訳詞としても演出としても難しかったのか、ちょっとばかり消化不良でした。
(柿澤版エヴァンの不審っぽさ(!?)が若干マイルドだったせいでしょうか)
・3回観て、ようやくラリー(コナーの父親)に心を寄せられた
上演開始直後から泣いておりましたが、「グローブの慣らし方(TO BREAK IN GLOVE)」※でも涙が溢れました。
「無理解な父親」としてしか見られなかったラリーの生きかたと父親としての悲哀に、「DEAR EVAN HANSEN」3回目でようやく気付けました。
「グローブの慣らし方(TO BREAK IN A GLOVE)」:ラリーがエヴァンに歌う、新品の硬いグローブをどう慣らすか?を教えるナンバー。
「面倒でも、まっとうな手順を踏んでグローブを慣らす」「そして家族とキャッチボールをしようとする」。
道をまっすぐに進んでいく、「普通」を疑いもせず、たとえ困難があっても。それがラリーという人物でした。
でも、息子であるコナーは違った……。
エヴァンと違い、コナーはグローブの慣らし方にも耳を傾けなかったでしょう。
「全部与えたのに」コナーは拒絶して、自ら命を絶ちました。
母親からの愛情以外与えられなかったエヴァンと、息子に全部与えたのに息子を失ったラリーが、いっときでも「本当の理想の親子のように」通じ合えたあのシーンの皮肉めいた悲しさは、3回目で、日本語で聴けてようやく気付けた宝物です。
・また観たいなぁ
総括としては「また観たい、良い作品だった」です。
ぜひ舞台を生で観て欲しいです。
キャラクターの誰かに感情移入でき、自分らしく生きていく勇気をもらえる、そんな作品です。
おそらく再演はあります。
パンフに「日本演出版初演となる」って書いてありますもん!!!!!
初演があるなら再演もあるじゃろ!
今回チケットを取れなかったかたも、ぜひ再演時にもう一度挑戦してみてください。
デスミュのように、日本で何度も上演される作品であってほしいと思います。
・初代ブロードウェイ版と聴き比べてほしい
ベン・プラット等、初代のメンバーが歌うCDと聴き比べると、各キャラクター(特にエヴァン)の違いもわかったりします。
曲の合間に入るベンプラ版エヴァンのセリフ、とんでもねえ早口でびびります。
(このエヴァンの印象が強すぎるので、柿澤版のエヴァンの不審さはじゅうぶんに不審ながら(?)若干マイルドだなと思いました)
特に「IF I COULD TELL HER」を聴いていただきたいです。

ベンプラ、そして歌がべらぼうにうまぁい!
特にキーの高さでは吉沢さん、柿澤さんとも苦労されたようです(パンフより)。
さすが「天使の歌声」のベンプラ、高いキーも何のそのでエモーショナルに歌い上げてます。
ぜひブロードウェイ版と聴き比べてみてください!
御園座チケットを安く購入する方法
「とは言っても、ミュージカルのチケットって高いじゃないですか~」というかたへ朗報です。
御園座チケットを安く購入する方法、あります!
・毎年、名古屋市文化振興事業団主催で「市民半額鑑賞会」という企画があり、御園座公演を半額で鑑賞できます
・座席は2階席
・応募者定員超過の場合は抽選
「市民」とついていますが、名古屋市民以外でも申し込めるようです(未確認、すみません)。
本日現在発表されている範囲で、令和8年度は4月17日(金)申し込みしめきりで4公演、8月17日(月)申し込みしめきりで5公演が「市民半額鑑賞会」の対象でした。
8月17日(月)申し込みしめきりの中にはミュージカル「SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇」も入ってました!
今回のミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン(DEAR EVAN HANSEN)」は、残念ながら対象外でした。
「市民半額鑑賞会」の情報は、入手次第、当ブログ「節約ホリデイ」でも発信していく予定です♪

