建物好き&ロケ地好きにはお馴染みの、名古屋市東区にある「名古屋陶磁器会館」に行って来ました♪
入館料は無料!
名古屋陶磁器会館について
1932(昭和7)年、名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として竣工。設計は鈴木禎次門下の鷹栖一英。
1949(昭和24)年に財団法人名古屋陶磁器会館が設立され、以降は同財団法人が管理・運営を担っています。
2F大ホール(通常非公開)が映画・ドラマ等の撮影で使用されることで有名。
国登録有形文化財、名古屋市景観重要建造物。
名古屋界隈の陶磁器の歴史については後述します。
名古屋陶磁器会館のアクセス
かなり行きづらい場所にありますw
最寄りは「東区役所(高校前)」停
最寄りは東巡回の「東区役所(高校前)」停です。


「東区役所(高校前)」停周辺の位置関係はこんな感じ。

北に向かってすぐの1本目、押しボタン式の信号がある交差点を左に入ります。

この道を直進して、徒歩約6分。左手に建物が見えてきます。
「東区役所(高校前)」停は最寄りなんですが東巡回は1時間に1本しかありません。なかなか厳しい。
「平田町(北)」・「赤塚」停も便利
次に近いのが栄12・14系統「平田町(北)」停と、「赤塚」停。
「平田町(北)」停からは国道19号線を北上、「赤塚」停からは南下して、

紫雲殿徳川斎場さんのある角を曲がると、すぐ右手にあります。
徒歩6~7分くらいです。

かっこいいですねーーー!
その他の駅
各駅からは非常に遠いです!!!
名鉄瀬戸線尼ヶ坂駅からだと徒歩約17分。
地下鉄桜通線高岳駅からだと徒歩約18分です。
駅からは、気候の良い時期&元気のある時にどうぞ……!
名古屋陶磁器会館 1Fエントランス

現在は1Fが展示室や事務室等、2F・3Fには設計事務所が入居しています。

それではお邪魔しまーす。

左手には情報コーナーが。
山崎豊子原作「二つの祖国」は2019年に放送。

他、2012年のNHK土曜ドラマスペシャル「負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂~」でもロケ地として使われています。

扉入って右手、旧受付窓口でしょうか。
オシャレだよーーー!

手描きの、外観や1Fの見どころが掲示されてました。
右手が旧事務室なので、旧受付窓口でほぼ間違いないですね。
見どころに描いてあったもんで、

帰り際撮った外壁のスクラッチタイル。

エントランス床のタイル。
贅沢ですよねーーー。

玄関扉の欄間部分のステンドグラス。はい大好きです。

入ってすぐにフロアマップがありました。
3F建てです。
1F緑色部分の「展示室」にて展示が行われています。
名古屋陶磁器会館 1F企画展示「陶磁器の動物園」
お邪魔した日は企画展示「陶磁器の動物園」が開催されてました(~2026年10月2日(金)まで)。


展示室入って左半分が企画展示、右側が常設展示です。
もうね~超かわいいの!

リスさん。きゃわわ。

仔羊ちゃん。ぎゃんかわ。

ピーターラビット!!!

ティファニー様の皿も展示されてました。

こちらは昭和中期から後期に制作された鳥の展示。
鳥は特にヨーロッパで人気があり、瀬戸でも制作していたそうです。

躍動感のあるカワセミです。
アメリカの名窯・レノックス社により1980年代に制作された、「Wildlife of the Seven Continents」の一部もありました。

アジアゾウの親子。
皮膚の質感が本物のゾウです。

こちらは1973年製、ウイスキーボトルの虎。
はじめ「ただの虎の置物じゃん?」と、どのへんがウイスキーボトルなのかわからなかったのですが、よーく見ると首(=キャップ)が取れるようになってます。

先ほどの鳥さんコーナー以外にも鳥がいました。
白頭鷲、かっこいいですねー!
大東三進株式会社製、ホワイトハウスにも寄贈されたらしい、世界に数体という希少品。

光和陶器株式会社製の、ラズリーバウンティング(ムネアカルリノジコ)。
鳥さんたち、今にも動き出しそうなのよ……かわいい……。
名古屋陶磁器会館 1F常設展

1F展示室の入って右手側が常設展です。
大皿や食器、ミニチュアの陶磁器等が展示されています。
個人的に気になったのが、

置物の飾り棚の上にある、

この看板。
「CAMP PARRISH」は名古屋近郊に置かれた進駐軍のキャンプのひとつのようです(詳細不明)。
常設展示には「名古屋城」の絵付けの皿もあり、進駐軍のお土産として人気だったという説明もありました。
素敵な陶磁器作品だけではなく、こういった歴史的な資料もあり、見ごたえがあります。

すぐ近くにある日本陶磁器センター旧館の、落成記念額皿。
(日本陶磁器センターは日曜劇場「VIVANT」のロケ地としても使われています。ロケ地が旧館か新館かは不明)
ノリタケカンパニーリミテド(当時は日本陶器株式会社)製です。

古い道具の展示。

「芸者透かし」、初めて知った!
そしてびっくりなことに、「芸者透かし」は後ほどお伺いしたギャラリーショップの「海外流通品コーナー」に売ってました。
製造販売が続いてるってことは、未だに需要があるってこと……!!??
それともデッドストック品なのか……?
気になる方はギャラリーショップにもお立ち寄りください!

陶製手榴弾と、防衛食容器(缶詰の代用として作られた真空保存容器)。
防衛食容器は名古屋で開発されたそう。

展示室を出てすぐ、ギャラリーショップ(旧委員会室)があります。
先述の「芸者透かし」等の珍しい作品の販売があったり、旧委員会室だけに立派な暖炉跡があったりしますので、覗いてみるのをおすすめします。
満足度は高いですが、展示室ひとつのみなので、短時間でさくっと観覧できちゃいました。
2F以上は通常、非公開エリアになっています。
ですが、2F大ホールや屋上は毎年秋に開催されている「あいちたてもの博覧会」で公開される可能性があります!
(ただし自由見学ではなく、定員制のツアーのようです)
「あいちたてもの博覧会」について、今年開催の詳細が判明次第、当ブログのイベントカテゴリーでお知らせします♪
〈それぞれのタイプへのおすすめおでかけタイミング〉
・建築と陶磁器が好きなかた:開館日通年
・2F大ホールも見学したいかた:秋の「あいちたてもの博覧会」(要予約の可能性高)
・周辺施設も合わせてのんびり見学したいかた:火~金
(周辺の無料施設「ホーユーヘアカラーミュージアム、名古屋市市政資料館、旧豊田佐助邸、旧春田鉄次郎邸は月曜休館です)
〈名古屋陶磁器会館〉
所在地 名古屋市東区徳川1-10-3
開館時間 10:00~17:00
休館日 土、日、祝
公式URL https://nagoya-toujikikaikan.org/
おまけ 名古屋界隈の陶磁器の歴史
概略です。
- 明治期、政府の後押しもあり「陶磁器、輸出すっぞ!」という風潮
- 美濃焼と瀬戸焼を堀川・四日市港ルートで海外輸出しやすく、武家屋敷の広大な土地を入手しやすい名古屋市北東部(北区・東区)に陶磁器業者(上絵付業者※1)が集まり始める
(1896(明治29)年に、森村組(ノリタケカンパニーリミテド)が東京・京都から名古屋へ工場をお引っ越し) - 1900(明治33)年に美濃焼の産地多治見と名古屋を結ぶ国鉄が開通
- 多治見から5年遅れて、瀬戸が悲願の瀬戸と矢田を結ぶ私電瀬戸電を開通
- 1907(明治40)年、名古屋港が開港。陶磁器の海外貿易が盛んに
- 1911(明治44)年、大曽根駅設置。瀬戸電を当時のターミナル駅・堀川駅まで伸ばす=お堀電車※2
- 大正末期には、名古屋港からの陶磁器製品の輸出額が日本一に
※1 上絵付とは、釉薬をかけて高温で焼いた陶磁器に絵を描き、更に低温で焼いて発色させる技法。金を含む多彩な色の表現が可能なため、華やかな仕上がりになる
※2 現在の瀬戸電の名古屋市側のターミナル駅は「栄駅」ですが、もともとは名古屋城のお堀の中(!?)に駅がある堀川駅がターミナル駅でした。
名古屋は多治見を含む東濃地方・瀬戸という2大焼物生産地により花開いた、上絵付を含む陶磁器の装飾技法のまちと言えるのではないでしょうか。
〈参考〉
名古屋陶業の歴史(名古屋陶磁器会館) https://nagoya-toujikikaikan.org/history/
「お堀電車」(中区) https://www.city.nagoya.jp/naka/miryoku/1021146/1033230/1041628.html


